バーキンの染め直しをしたいけどステッチの色が変わってしまうのは・・・
レザーサロンでは、染め直しをした後に、手縫いで同じ色の糸で縫い直しをすることもできます。
(バーキン25 染め直し+縫い直し、税込み108,900~)
持ち手(ハンドル)だけのパーツ染め直しもお受けできます。 Hermes
バーキンとケリーバッグの違いを念のため紹介します。- バーキンは、持ち手(ハンドル)が2本あります
- バーキンは、ショルダーは付属しません
- バーキンは、サイドベルトをセンターの金具に留めなくとも使用できます
バーキンには7種類のサイズがありますが、日本国内では、25・30・35・40が主なバッグサイズとなります。 エルメスバーキン25とは横幅が25㎝、バーキン35とは横幅が35㎝とバッグの横幅のサイズを表しています。
バーキン45、バーキン50、バーキン55のサイズは日本ではあまり見かけません。
バッグの大きさによって染め直しの料金が変わりますので、ご依頼予定のバッグのサイズをご確認ください。
エルメスのバッグは、高品質の革を使用しているため色落ちや汚れが付きにくいですが、やはり、長年の使用でバッグの角の色剥げや、黒い色のツヤが無くなり白っぽく見えたり、持ち手の汚れが目立ってきたりと使用感が現れます。
エルメスの直営店でバッグのメンテナンスとして、バッグ磨きを依頼した経験のある方はバーキンバッグを磨いても、正直なところほとんど綺麗になったという体験はできなかったと思います。
色落ちや汚れは、バッグを磨いても綺麗になりません。
靴磨きのように色クリームで磨くとクリームの色が服やソファーなどに付いてしまうため色クリームが使えないのです。
汚れ落としも同様で、汚れを落とそうとすると革に付けた色が落ちてしまいます。
落ちた色は、色クリームが使用できないので、汚れ落としの効果はとても限定的なのです。
色落ちしたり汚れたバーキンバッグに色の付け直しをすればよいのですが、エルメスの直営店でのリペアメニュは糸のほつれ、ファスナー修理、ハンドル交換などバッグが壊れた等のリペアは受付けています。アフターフォローが大変充実していますが、色を付ける染め直し(カラーリング)については、ほとんど受け付けていないようです。
エルメス店舗で行わない理由ははきっりと分かりませんが、色の染め直しは販売している革とは別物扱いになってしまう可能性があるので、エルメスのブランドバッグとしての規格を外れてしまうのだと思います。
レザーサロンでは、エルメス店で断られたり磨いて満足感が得られないお客様のご依頼が多くあります。ご存じのように、エルメスのバッグのメンテナンスをエルメス以外に依頼した場合は、それ以降エルメスでは修理を受け付けないことが多いです。
染め直しや色変えも同様で、染め直しをしたバッグの修理はエルメス店では受け付けなくなると思いますのでご注意ください。
色褪せたり汚れたバーキンを使わずにそのままにしておくのか、正規店のリペアを今後受けられない可能性があっても綺麗にして使用するかはお客様の判断ですので、レザーサロンへご相談いただいてもお返事ができませんのでご理解ください。
染め直しの方法はお店によって異なります。
レザーサロンでは
- 染め直しは、主にエアースプレーガンの吹きつけで行います。
- エアーブラシ塗装で綺麗に色が入らない場所は、必要に応じて刷毛やスポンジ・ウエスなどを使用します。
- 染め直しの色は、色サンプル、カラーチャートなどでお客様と色の確認・相談をしてなるべくご希望に沿う色をその都度、調色して作って染め直しをします(色は100%合うわけではありません)。
- 染め直しをしたバーキンバッグは、耐久性を高めるため色落ち止めのコーティングをします。
- 色落ち止めをする時に、革の光沢感、マットや艶出しなどの調整を行いお客様の希望する光沢感の質感に仕上げます。
- エルメスの箔押しロゴは、きれいな状態でしたら残すことは可能です。
箔押しがかすれていいる場合は残すことはできません。
かすれたロゴを改めてロゴ箔押しをすることはできません。 - 縫い糸のステッチの色は、通常は色を付ける色に変わります。
例えばステッチの白い色を残される場合は、追加料金になりますが一度ほどいて染め直し後、白い糸で縫い直しをします。
- 持ち手などのコバ側面(バニッシュ)の色が本体の色と異なる場合は、通常は色を付ける色に変わります。こだわる方は、追加料金になりますが、改めてコバコーティングを行います。
- 金具の再メッキ・艶出しは行っておりません。
- クロコダイルのバーキンの染め直しは、黒色以外はお受けできません。
黒色のクロコダイルの染め直しは、別料料金なります。 - オリジナルと違う色への色変え(カラーチェンジ)は、別料金となります。
染め直しの顔料と色落ち止めが物理的に革の上に塗布されるわけですが、1ミリ・2ミリとかのように厚くなるわけではなく、エアーブラシの吹付では0.1ミリ以下の薄さです。
0.1ミリ以下でも手触り感は多少変わります。
同じ仕上がりでも気にする方と気になさらない方がいます。
そのままのオリジナルの質感を求める方は、買い直しをお勧めします。
色落ち止めをすると耐久性が高まり色落ちが遅くなります。
通常は、オリジナルブランドの品質と同程度以上の耐久性がありますが、エルメスのバッグは別物の高品質です。
エルメス以上の耐久性は確保できません。
エルメスのオリジナルより耐久性は劣ります。
短時間の雨降りの水濡れなどで色落ちや色移りをすることはありませんが、革製品全般的に、雨の日は避けることや白・クリーム色など薄色の服と濃い色のバッグの組み合わせはトラブルの原因になります。
施工後の経年劣化や保管・環境による退色・色移り等のトラブルは保証しません。
新品・未使用の革製品でも同様の結果になります。
染め直しを依頼する時は、ここを確認!
- 染め直しは、エアーブラシなどの吹き付け塗装ができるか。
- 色の相談は、具体的にカラーチャート・色見本などでできるか。
- 色落ち止めをしているか。
- 仕上がりの光沢感の相談ができるか。
- 10年以上、お店を続けているか。
- 対面で直接話ができるか。
- 通販・宅配利用でも実店舗を運営しているか。(地元で実績があるか)
- 染め直し価格が極端に安い・高いお店は、染め直し方法等を具体的に確認する。
このようなお店は注意!
刷毛塗りのみ、染め直し・カラーリングではなく「補色」という表現を使う、色はおまかせ、色落ち止めはできない、メールのみの対応、お店の所在地が不明・すぐにわかるように表記しない。
バーキン | 本体のみ | 外側全体 |
黒色 | 黒色以外 | 黒色 | 黒色以外 |
バーキン25 | 27,500 | 33,000 | 49,500 | 59,400 |
バーキン30 | 33,000 | 38,500 | 61,600 | 72,820 |
バーキン35 | 38,500 | 44,000 | 73,700 | 86,240 |
バーキン40 | 55,000 | 60,500 | 96,800 | 110,660 |
- 価格は消費税含んだ一例の料金です。
- 本体のみには、カブセ蓋、持ち手等は含まれません。
- 外側全体とは、バッグ本体、カブセ蓋、持ち手2本、サイドベルト2本となります。
- キーチャーム(クローシュ)は、別途追加となります。
- オリジナルのステッチの色やコバの色を残す場合は、追加料金が発生します。
- クロコダイルの染め直しは黒色のみ、染め直し料金は別途となります。
染め直し等のご相談は電話では受け付けおりません。直接、荻窪レザーサロンの店舗へお越しください。
宅配をご利用のお客様は、染め直し内容とある程度の料金を把握いただき宅配の申し込みページをご参照ください。